(※2008/11/26『つま先転身』参照)
最近この記事についてメールやコメントをいただいて、改めて自分の記事を読み返したので、少し補足がてら続きを書こう。
まず、この記事を書いたときにわざと書かなかったことが幾つかある。
まー要するに隠していたわけなのだが…。。(^_^;)
このブログを始めてしばらくの間は、師匠への配慮もあって、あまり大っぴらに書くのははばかっていた。
書き過ぎず、なるべく初・中級者の参考になる内容を、模索しつつ、師匠の顔色も伺いつつ、書いていたわけだ。
また、隠すほどのことでなくても、
「何でもかんでも不特定多数の他人に教えてやることはあるまい」
とか、
「書くともっと長くなる」
とかの理由で書かない場合もあったが。。<エラそうでスンマセンが…(^^;ゞ(笑)
…で、それを今回はもう少し書くことにしよう。。
では順を追って。。
つま先転身を教わった当時、金鷹拳を併習していたわけなのだが、金鷹拳では元から基本的につま先側を使う。
改めて一応説明しておくが、一般的に中国拳法の型では、例えば前進などの際は、前足の踵を軸につま先側の方向を30〜45度ほど開き、歩を進めて弓歩を完成させる、というように動く。
後方に向き直るときも、前足を、踵を軸に大きく内側に捻り、体の向きを変えて今度は前足となる足を置き直して、弓歩になる、というように、だ。
空手も同じで、この歩法は型を行う武術では基本として一般的だろう。
それを金鷹拳では、ハナからつま先側を軸にして動くわけだ。
「これからは太極拳でもこれにするから」
と言われたときは、ちょっと戸惑ったものの、まー、どちらかに統一しておいた方がいいのだろうな、という程度に思っていた。
ちなみに以前の記事で、ネット上でこのつま先転身について書いていた人(ひとまずHNは伏せておく)は、
『“拇趾球(ぼしきゅう)”を軸にする』
とのことだったが、それはウチも同じである。
拇趾球という名称は、実は近年まで知らなかったのだが、教わった際は、
「足の親指の付け根の丸いあたり」
というようには説明されたと思う。
(もしかしたら拇趾球とも聞いていたのに忘れてしまっていたのかも知れないが…)
つま先側によるスタンスの調整は、教わった当時も、
『太極拳にもあるし、他の武術にもある』
とのことだったが、僕は、少なくともウチでは、金鷹拳との統一(整合)を図る上でそうしているのだと思っていた。
また、「太極拳にもある」というのは、部分的にあるとか、もしくは違うやり方としてあるということなのかな?…と想像していた。
しかしまぁ、考えてみれば普段の生活や自然な歩行ではつま先側を使うのが普通だ。
歩くときは踵側から付けた足をつま先側で地面を蹴って歩いているのだし、振り返るときはつま先側でクルッと向き直ったりする。
踵を軸にした歩法やスタンスの調整というのは、あくまでも基本修得のためだろう。
じゃあ、他の武術にもあるというのは、表面上踵軸で、あとでつま先軸を教わるということなのかな?…などとも思っていた。
今の理解で言えば、たぶん伝承上の違い、指導上の都合や方針の違いで、踵軸で演武する派はずっとそのままだろうし、つま先軸の派もそうだろう。
また、段階的に、あるいはテーマ別に、使い分ける派はそうするのだろう。
…と、思う。
まぁ踵軸が現実的でないからと言って、戦うときまでそうするわけじゃないし、演武上のことは、今ではどっちでもいい気がしている。
ただつま先側の使い方やスタンスはとても大事なので、そのことは理解しておかなければならないし、普段から癖をつけておかなければならない。
で、そのつま先側の使い方についてだが、ちょっとお教えしよう。
拇趾球で回るとは言っても、何も拇趾球の一点のみを軸にして回るわけではない。
そのときの重心、体重のかかり方などによって、拇趾球から中指の付け根あたりまでをしっかりつけた感じで地面を踏みしめるように回ったりもする。
(※前述の人の流儀はともかく、少なくともウチでは)
その際にもう一つ大事なのは、“鶏足”だ。
鶏足はたぶん、今では割とよく知られている拳訣の一つだと思うのだが、何故今まで触れなかったのかと言うと、僕が若い頃に交流したことがある他派の人には、これを知らなかったり、別の意味として教わっていたりすることがあったからだ。
そして僕自身、昔のこととは言え鶏足を教わったのは太極拳の型を一通り覚えてしばらくしてからだったので、不特定多数相手にこんなところで書くのはどうかとも思っていた。。
…ま、それはともかく、続けよう。
鶏足とは、足の指を、地面を掴むようにして立つことだ。
鶏がそのようにして立つように。
靴を履いている場合でも、鶏足を行う。<本当に地面を掴むわけではないので(笑)
例えば、太極拳をやっている人は、推手を思い出して欲しい。
(同系の派の人なら、立円単推手とか)
バランスを崩しそうになったとき、思わず踏ん張るが、その際は誰でも足の指を曲げて踏ん張っていることだろう。
だから、そのように、最初から足の指を曲げて、踏ん張ったカタチを作っておけば、多少なりとも強い、というわけだ。
誰もが無意識に自然にやっていることなのだが、それを意識的に行うことで補強されるという発想にはなかなか至らない。
武術ではこういったことがコツとなっていたりする。
攻撃の際も、これができていれば、知らないでただ立っているだけの人よりは足が安定して威力が増す。
(※当然ながら股から下の足全体に力を入れて力むのではない…)
で、つま先転身においては、この鶏足を維持しながら、拇趾球や拇趾球側を使い、踏みしめるような感じで回るわけだ。
ちなみに、太極拳の中にもあるって話だが、まーウチでは型をこれで行うことにしているわけだが、例えば五つの歩法(五歩?五法?…何だったか忘れた…(^^;ゞ)として説明されている中にもある。
それと、復帰してからS先生に聞いた話だが、つま先側を使うのは、日本でも古流剣術や古武術には普通にあるそうだ。
あと、運足についてもやり方があるのだが、それは省かせてもらう。
何もかもここで教えてあげるわけにはいかんので。。(^◇^;)
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